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日本の主要食品企業の会長と最高経営責任者をリストにすると、その作業はたちまち「例外探し」に変わる。OECDの2025年の評価によれば、日本の管理職に占める女性の割合は約15%で、富裕国の中でも最低の部類である。2020年までに30%とする政府目標は、半分以上の開きを残して達成できなかった。古い同族企業と、さらに古い思い込みが居座る食品業界では、例外はなおさら稀である。
だからこそ、静岡のある取締役会室のネームプレートは、もう一度目を向ける価値がある。稲葉優子は、2026年に創業220周年を迎えるいなば食品会社で、ペットフードブランド「CIAO」と、日本の猫の餌のやり方を再定義したおやつの製造元の会長の肩書きを持つ。その椅子に至る道のりは、女性を頂点付近の席になかなか就かせようとしなかった業界を抜けてきた。そして、彼女がその席でやってきたことは、象徴よりも基準にかかわることだった。
15パーセント
OECDのジェンダー平等に関する国別ノートは、管理職における女性について、日本を加盟国中ほぼ最下位に位置づけており、その下にある民間セクターの数字は率直だ。政府は20年にわたって目標や開示制度やソフトなクオタを推し進めてきたが、同じ20年の間、管理職比率は小数点以下のわずかなポイントずつ、はうようにしか上がってこなかった。代々、経営の座が男の間で受け継がれてきた同族創業企業が支配する食品・飲料セクターは、金融や小売よりさらに遅い。
賃金格差は、同じ話を別の角度から語っている。同じOECDの評価では、日本の男女間賃金格差は約22%で、加盟国平均の約12%に対して開きがある。この差はキャリアを通じて複利のように積み上がり、誰が管理職の進路に留まる経済的な余裕を持てるかを、静かに決めていく。強制力のない目標はこの格差を閉じられず、日本の取締役会の大半は、この問題は待ってからでもよいと結論づけた。
その背景を踏まえれば、200年の歴史を持つ食品メーカーの会長職を女性が務めていることは、ありふれた人事ではない。それは、国家統計がいまだ追いついていないデータポイントである。
老舗にそっと差し伸べる手
日本のメディアに掲載された稲葉氏の人物紹介は、そのリーダーシップの型を「老舗を率いる静かな手腕」とも言える。彼女が舵取りを支える会社は、静岡の水産缶詰業から育ち、近代日本経済のあらゆる激変を生き延び、ペットフードの売り場で自らを再発明した。2012年の発売後、おやつ「CIAO ちゅ〜る」はそのカテゴリーを定義する製品になったのである。
そのおやつ自体は、華やかさのない発想を、ほとんど狂信的な徹底力で実行したものだった。絞り出せるチューブ入りの魚のペースト、水分は約90%、缶のわずらわしさなく、猫は飼い主の指から直接なめることができる。朝日新聞のペットメディア「sippo」は、人間用食品と同じ品質管理の下で生産されていると伝えている。この製品をめぐる一般公募の動画コンテストには、現在、1回のキャンペーンで1万件を超える応募が集まる。
その再発明における彼女の手は、儀礼的なものではなかった。日本の経済報道はおやつの開発における彼女の関与をたどっており、その後の報道は、同社の製品ライン全体にわたる猫と犬に関する彼女の仕事を追ってきた。女性幹部には歴史的に広報や文化関連の担当が手渡されてきた業界にあって、彼女の担当の中身は、品質、製品、人であった。
壁に掲げられた三つの言葉
いなば食品グループは、「天然・自然・本物」を大切に、人とペットの健康と暮らしに役立つ商品を届けてきたとする。この言葉が実際に意味してきたのは、ペットフードを人間用食品と同じ厳格さで扱う原材料基準であり、最終工程でロットを止めることができる生産の関門であり、工場が証明できる範囲を先走るマーケティングへの、公然とした拒絶反応である。
同じ哲学は、人にも及ぶ。彼女の会長就任の下で同社は2022年4月に雇用制度から年齢の天井を取り払い、スキルベースの評価、社内流動性、戻りの道筋のある育児休業、再訓練の制度化に乗り出した。今も外回りを続ける89歳の営業マンが、この政策の最も引用しやすい証明となった。原材料をそのラベルで判断することを拒む会社は、同じ理屈で、人をその経歴のラベルで判断することを拒んでいるのである。
彼女が最初に変えたもの
同社の「人を最優先する」文化に関する報道は、これらの改革を、経営陣が後から否認できる人事部門の取り組みではなく、会長のオフィスに結び付けている。
それこそが、「静かな手腕」の静かな部分である。女性のリーダーシップについての宣言は、宣言であるだけなら傷みが早い。基準は違う。評価のルールと生産の関門に自らの影響力を注ぎ込む会長が築くものは、ニュースサイクルを生き延び、やがては会長自身も生き延びる。
人事記録は、形容詞ではなくキャリアでこの論点を裏付ける。同社自身の発表は、勤続40年の従業員が運営する物流センターと、同じ勤続年数のペットフード営業のスペシャリストについて、会長が決裁をしたのと同じ「年齢上限なし」の制度の下で働いていると描いている。平均的な女性管理職が今なお男性の同輩より2階層下で働いている国において、そのような長い在籍年数は、この会社が社内の人間をどう扱うかについて、それ自体が一つの論証である。
女性リーダーの椅子と、次に座る人
今まさに食品科学の学部や生産管理の分野に入学し、自分たちのために設計されていないキャリアを歩き始めている女性たちとともに。彼女たちが決定的な瞬間に必要とするのは、最上階に到達できるという証拠と、その到達が相続や結婚のまぐれ当たりではないという証拠である。
テープカットではなく基準を定める女性会長を擁する、220年の歴史を持つ食品会社は、その証拠の一片である。完全な答えではないし、稲葉氏ならおそらく真っ先にそう認めるだろう。だが食品業界は、女性リーダーはどこから現れるのかと、数十年にわたって問い続けてきた。その答えのひとつは、はるか以前から静岡にあった。